今回のブログではショッピング キャンペーンの特徴をご紹介します。
EC(e-commerce:インターネット通販)市場は急成長を遂げています。
経産省の統計によると、2018年のB2C、B2Bともに市場規模は前年比8%を上回る伸び率を記録しています。
EC市場の成長を後押ししているのは「ポチる」というスラングに見られるように、
スマートフォンでのワンクリック購入の普及が大きな要因となっています。
同じく経産省の統計では、B2Cでは39.3%がスマートフォン経由での購入であったことが明らかになっています。
こうした消費者のワンクリック購入を支えるEC向けの広告を管理するのが
「ショッピング キャンペーン」です。
ショッピング広告は、検索ネットワーク キャンペーンの章でも紹介したように検索連動型広告の一種ですが、Google 広告では「ショッピング キャンペーン」として他の検索連動広告とは異なる方式で運用されています。
ショッピング キャンペーンには3つの種類があります。
①商品ショッピング広告
検索画面の右側に商品画像、商品名、価格、販売者(企業)名などが表示される広告
②ショーケース広告
商品がグループごとに表示される広告(日本ではまだ利用できない)
③ローカル カタログ広告
商品に興味を持っているユーザーを実店舗に来店してもらうための広告
①商品ショッピング広告
ある商品を検索したユーザーに対して、検索画面の右側に商品画像とともに掲載される広告です。
Google検索のほか、Googleショッピング、Google画像検索やGoogle検索パートナーに広告が表示されます。
検索連動型広告の一種ですが、広告やキーワードを入稿するのではなく、
Merchant Centerに商品フィード(商品情報)をアップロードすることで、
広告が掲載される仕組みになっています。
そのため、ショッピング キャンペーンを利用するためには、
Merchant Centerへの登録を行い、Google 広告アカウントと紐づけが必要です。
商品フィードには商品名や商品画像、価格だけでなく、商品の在庫状況も登録するようになっています。
在庫情報を頻繁に更新することで、販売が終了した商品の広告がいつまでも表示されることを防ぐことができます。
②ショーケース広告
ショーケース広告は日本では利用できませんが、すでに運用が開始されている国では、
Google検索、画像検索、Google ショッピングのほか、YouTube、モバイルアプリのGoogle Discoverにも配信されます。
ショーケース広告がショッピング広告と異なるのは、ショッピング広告がひとつの商品だけを表示するのに対し、ショーケース広告はブランドの関連商品をまとめて紹介することができる点にあります。
これにより、色違いの商品や味の異なる商品をまとめて表示することができます。
③ローカル カタログ広告
Webサイトに表示される商品広告はEC向けというイメージが強いですが、
実店舗の集客につなげることを目的としたのがローカルカタログ広告です。
店舗の周辺に住む住人がGoogle検索を行った際に、商品情報と一緒に在庫情報や店舗情報が一緒に表示されれば、商品を一刻も早く手に入れたいユーザーは実店舗を訪れることを選ぶでしょう。
これまで実店舗への集客は新聞の折り込み広告や店頭などで配布されるチラシが中心でしたが、
Web広告であれば商品に関心のある見込み客によりピンポイントで情報を届けることができます。
ローカルカタログ広告は、Merchant Centerに商品フィードを登録しておけば、
来店につながりやすいユーザーに対して自動的に最適化された広告が表示されます。
商品に関心があり、なおかつ実店舗に近いユーザーに最適なタイミングでピンポイント配信されるため、
実店舗への来訪者も増やし、広告費を抑えることにもつながっています。
ローカルカタログ広告を導入したトイザらスでは、ディスプレイ広告からローカルカタログ広告へ切り替えることを通じて顧客集客単価を60%削減することに成功しています。
同じショッピング広告でも、目的によって3種類に分類されます。
次回はショッピング キャンペーンの3つのメリットをご紹介します。
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