2020年3月に電通が発表した「2019年 日本の広告費」調査によると、
成長を続けるWeb広告の中でも動画広告は前年比157.1%と、著しい伸びを見せています。
スマホで動画を視聴する習慣が世代を超えて一般的なものとなりました。
今や広告の主要カテゴリとなった動画広告について確認しておきましょう。
【動画キャンペーンの種類と特徴】
作成した動画をYouTubeなどで広告として配信するのが動画キャンペーンです。
ユーザーが視聴を希望する動画の再生前に配信される広告や、本編再生中に配信される広告など、さまざまなタイプがあります。
■インストリーム広告
YouTubeで動画を再生する際に目にする機会の多い広告です。
YouTube動画の他に、ディスプレイネットワークやアプリを通じても配信されます。
インストリーム広告の最大の特徴は、5秒流れたところで「広告をスキップ」をクリックすれば広告を飛ばせる点です。
広告料金は30秒間動画広告が視聴された時点で発生するため、広告費用を抑えながら活用することができます。
反面、5秒経過するとスキップする率が非常に高くなってしまうため、全編視聴してもらうことがむずかしいという問題があります。
少しでも長く見てもらえるように興味深い動画を作成しつつ、最初の5秒間で最低限の情報を提供するという動画作成上の技術が求められます。
■TrueView ディスカバリー広告
YouTubeの画面の右、関連動画の上部や検索画面に表示されるサムネイル画像とテキストの広告です。
YouTube以外のディスプレイネットワークでも、サムネイルを表示してYouTube動画へと誘導するものもあります。
クリック率はインストリーム広告に比べるとどうしても低くなりますが、
反面、クリックする視聴者は商品やサービスに関心を持っている人に限られます。
そのため、クリックしたユーザーはコンバージョンにつながりやすいと考えられます。
■アウトストリーム広告
アウトストリーム広告はモバイル端末に配信される動画広告です。
Googleディスプレイネットワークに対して配信されます。
ユーザーがスマホをスクロールして画面が表示されると動画が始まり、さらにスクロールを続けて画面が切れると動画の再生も終了します。
動画が2秒間視聴された段階で広告料金が発生します。
非常に配信対象の広いGoogleディスプレイネットワークの枠を利用しているので、幅広いユーザーの目にふれる機会があります。
反面、音声がデフォルトの状態ではミュートされているため、視聴者が積極的にタップしないかぎり音声を聞いてもらうことができません。
■スキップ不可のインストリーム広告
YouTubeに配信される6秒から15秒のインストリーム広告ですが、
動画の途中で広告の視聴を飛ばすことができません。
そのため、視聴者は当初の目的の動画を見るため、6~15秒間必ずその広告を視聴することになります。
この広告は、クリック課金方式ではなくインプレッション数に基づいて課金されます。
■バンパー広告
バンパー広告は6秒以内の短い動画広告で、動画が開始する前に挿入されます。
バンパー広告は途中でスキップすることはできません。
YouTubeやGoogleディスプレイネットワークに配信されます。
再生中に確実に視聴者が見てくれることがわかっているので、6秒の間に印象に残るフレーズやイメージ、音楽の活用が求められます。
上記の5種類が動画キャンペーンの種類となります。
あらゆる年代が日常的にかつ手軽に動画を見る時代となりましたので、
上手に活用することでその効果を最大限に活かすことができるでしょう。
次回は動画キャンペーンの3つのメリットについてご紹介します。
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